道場内での規律及びしきたりについて

道場内での規律及びしきたりについて

道場内でのルールを守り、充実した取り組みができるよう心掛けましょう!

道場には、武道の世界独特の規律やマナーもあります。

 

下記内容を確認し、心掛けるようにして下さい!

 

挨拶・返事について

@道場内での挨拶や返事は、全て「押忍(オス)」という言葉を使います。
押忍という言葉には、「感謝」「尊敬」「忍耐」の意味が含まれています。
挨拶は十字を切りながらお辞儀をし、大きな声で「押忍」と言います。
また、何かを言われた際にも、大きな声で「押忍」と返事をします。

 

A>先生をはじめ道場生同士とも挨拶をします。
武道の世界は「礼に始まり礼に終わる」世界ですから、挨拶を大切にして下さい。
日頃の挨拶を習慣化することにより、相手を敬う心、尊敬する精神を育んでいきます。

 

挨拶の手順について

道場では、「顔合わせの挨拶」と「しきたりの挨拶」の二つの挨拶を行います。

 

「顔合わせの挨拶(こんにちは等の一般的な意味での挨拶)」

まず道場へ来たら、更衣室へ行き道着に着替えますが、その間に顔を合わせた人と挨拶をします。
※更衣室へ向かい着替えるまでの間、誰とも会わなければ、特にこの挨拶は必要ありません。
※行田道場のように、道場内を通って更衣室に向かうケースでは、先に道場に来ている人全員と顔を合わせることになり、本来その全員と「顔合わせの挨拶」が必要になりますが、都合上、行田道場では、道場入り口での一礼の挨拶をもって、全員と挨拶をしたものとします。

「しきたりの挨拶(道場の規則としての挨拶)」

更衣室で道着に着替えて道場内に入ったら、道場内にいる人達全員と挨拶をします。
挨拶は、師範や先生・先輩方に対しては必ず自分から先に行います。
その際、だらだらと歩いて先輩方へ挨拶に向かうのは失礼にあたるので、軽く走って向かいましょう。
逆に、後輩に対しては挨拶を受けたら返す形をとります。
挨拶を行う手順は、まず、その場にいる段級位が一番高い師範、先生及び先輩に対して行い、順次下位の段級位の先輩へという順番で行います。
※帯順位:黒帯→茶帯→緑帯→黄緑帯→藤色帯→黄色帯→青帯→水色帯→小豆帯→橙帯→白帯。
順番は、その都度先輩方が指示してくれますので、すぐに覚えられなくても大丈夫です。
そして、すでに更衣室などで「顔合わせの挨拶」をしている人とも、道場内ではあらためて「しきたりの挨拶」を行います。
また、自分が道場内に入った後に上の帯の先生や先輩達が入場してきた場合も、自分から挨拶に向かいます。

 

道場への出入りについて

道場は神聖な場所ですので、道場への出入りの際は、道場正面と神前に礼をします。
@ 正面への礼は十字を切りながら「押忍」と言います。
A 神前への礼は十字を切りながら黙礼をします。
一度道場内に入った後、何かの用で出入りを繰り返す際は、軽く神前に一礼するだけで構いませんが、その日の最初と最後はキチンと正面と神前に礼をします。

 

稽古に遅れて参加する場合の手順について

@ 正面と神前に礼をして入場したら、道場の一番後部で後ろきに正座し、黙想します。
A 指導者から「入っていいですよ」と言われたら、正座のまま正面に向き直り、十字を切って座礼をしながら「押忍、稽古お願いします」と言って稽古に合流します。
合流の際は、列の最後尾に加わり稽古に参加して下さい。
通常、稽古前に行う先生や他の道場生との挨拶は、稽古合間の小休止などの時間を利用して行います。

 

師範、先生、先輩達と接する際の注意点について

@ 話す際は、師範や先生、先輩が年下の場合(小中学生は除く)であっても、必ず敬語を使います。
例え年齢が下でも、先に武の世界に身を置き、自分よりも長く修行している人を敬う心を大切にします。
※逆に、先輩側の者が偉ぶったり横柄な態度をとることは、とても恥ずべきことですので厳に慎むよう心掛けます。
例え相手が後輩でも年上の人に対しては、社会の先輩として敬う心を大切にし、年下の後輩であっても、相手の武の道に励む姿勢に敬意を表し、尊重する心を大切にします。
お互いがお互いを尊敬し尊重する精神を、何よりも大切にして下さい。

 

A目上の人に対する呼び方は、「○○師範」「○○先生」「○○先輩」と言います。
一般的な敬称である「さん付け」は、道場では友達言葉に相当するため目上の人には使用せず、同輩や年上の後輩を呼ぶ際に使用します。

 

B目上の人と話す時に自分の事を称する際は、「自分」といいます(「俺」不可)。

 

Cどんなに先輩方と親しくなっても、一線を超えた慣れなれしい口調や態度にならないように注意します。
たとえ悪気はなくても、武道の世界では無礼行為になってしまうので注意して下さい。

 

D目上の人と握手などを行う際は、必ず両手で行います。
また、物を受け渡す際なども、片手ではなく両手で行います。
※同輩・後輩に対しては、片手でも構いません。

 

文面で見ると小難しく感じるかも知れませんが、慣れてしまえば自然にできることばかりです。

 

周りの先輩方の所作を良く見て、真似をしながら覚えていきましょう。

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